2015年7月22日
by haokasumon
道草
先日、ふと思い立って福井に行きました。特に行きたいところがあった訳ではありません。
何も調べていなかったので、とにかく効率の悪い旅でした。
タクシーもバスも通っていない地域に迷い込み、一時間程ひたすら田んぼ道を歩きました。
途中、何となく駅で降りると威勢の良いお囃子。
現れたのは巨大な人形が乗った山車….。人形の近くには平敦盛と書いてありました。
なるほど笛の名手らしく、山車の中には村人たちが居て笛を吹いていました。
後で調べてみたら『三国祭』という大きなお祭りでした。江戸時代から続くお祭りです。
山車はその年や地域によって違うそうです。毎年、制作しているそうです。しかも作り手は一人。
三国町で唯ひとりの人形師岩堀薫さんだそうです。凄いですね。
個人的には大石内蔵助が見たかったです。
その後、訪れた温泉街。温泉街と言えば、くたびれたゲームセンターやお土産さん、そして廃ホテル。
(温泉街の方すみません)
なかなか格好の良い廃ホテルがありました。今は住む人を無くし空っぽになったコンクリの塊。
過去の栄華を彷彿とさせるホテル群に涙誘われ、心惹かれるのは私だけでしょうか。
無くしたくない日本の文化、温泉街。これからも足を運び、少しでも貢献したいと思います。
滞在時間は6時間程度。ほとんど道に迷っていました。電車は少なく、バスもないタクシーもいない。
何度も行ったり来たり、まったく何もない駅に降り立ちがっかりしたり…,
でもこういった道草をしながらの旅は大好きです。
最後は美味しいキズシを食べて、大きな焼き鯖を買って帰りました。
『お土産はインパクト=大きさが大切』という言葉を一緒に行った人から言われました。
昨晩、お皿からはみ出んばかりの大きな鯖を食べながら、なるほどと思いました。
(hiroko)